睡眠時無呼吸外来
睡眠時無呼吸外来についてのご案内です。
当院では睡眠時無呼吸症候群を有する患者さんの高血圧・糖尿病・循環器疾患に対する総合的な診療管理をおこなっています。
睡眠時無呼吸症候群は肥満でいびきがひどくて眠い病気だと思われがちですが、心臓と血管の病気の前触れかもしれません。そこで当院では睡眠時無呼吸症候群に対する診断・治療とともに高血圧・糖尿病・心臓血管疾患の管理もあわせておこなっています。
睡眠の“やくわり”と睡眠時無呼吸症候群
睡眠は、肉体疲労の回復と脳の機能維持のために必要不可欠なものであり、記憶の定着にも重要な働きをしていると考えられています。「よりよく生きる」ことは、とりもなおさず、「よりよく眠る」ことであるとされています。1日の睡眠時間が7時間の人は他の人たちに比べて死亡リスクが低いとされていますが適正睡眠時間には年齢や個人差があります。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に10秒間以上の呼吸停止が頻回に生じることにより、昼間の過眠などが生じる病気です。睡眠時無呼吸症候群は居眠り運転など交通事故に関する病気であることがマスコミにも取り上げられてご存知のかたも多いかと思います。
この病気はいびきと昼間の眠気が症状としては有名ですが、それ以上に重症の睡眠時無呼吸症候群の場合高血圧や脳卒中、心房細動などの不整脈、突然死、心筋梗塞など心臓血管系に合併症を起こすことが多く問題です。心臓・血管の病気になった患者さんはもちろんのこと、予防のためにもこの病気の治療を必要とします。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に10秒間以上の呼吸停止が頻回に生じることにより、昼間の過眠などが生じる病気です。睡眠時無呼吸症候群は居眠り運転など交通事故に関する病気であることがマスコミにも取り上げられてご存知のかたも多いかと思います。
この病気はいびきと昼間の眠気が症状としては有名ですが、それ以上に重症の睡眠時無呼吸症候群の場合高血圧や脳卒中、心房細動などの不整脈、突然死、心筋梗塞など心臓血管系に合併症を起こすことが多く問題です。心臓・血管の病気になった患者さんはもちろんのこと、予防のためにもこの病気の治療を必要とします。
睡眠時無呼吸症候群の診断方法
睡眠時無呼吸症候群の診断をおこなうための検査としてはポリソムノグラフィー(PSG)といって気流センサーや胸とお腹の呼吸運動センサーといった呼吸センサーのほか脳波、眼球運動センサーといった睡眠センサーなど約10種類のセンサーをつけ一晩入院しておこなう方法があります。その検査で1時間30回以上無呼吸・低呼吸になった場合重症と判定します。ちなみに正常は5回以下です。
高血圧・心臓病と睡眠時無呼吸症候群
高血圧とは簡単にいうと140/90mmHg以上に血圧が高いことをいいます。この値が高ければ高いほど、そして持続すると脳出血などの脳卒中になり、腎機能低下、心臓・血管の病気を引き起こすことになります。睡眠時無呼吸症候群は高血圧患者さんに高頻度に認められ、特に早朝高血圧や治療抵抗性高血圧といって何種類もの高血圧の薬を飲まないと血圧が正常まで下がらない患者さんに多いといわれています。心房細動とは心房に不規則な電気的興奮が出現し心房が収縮しない状態です。その時頻脈(脈が急に速くなる)になり動悸がしたりそれが長く続くと心不全になり呼吸が苦しくなったりしてきます。
また大きな問題として心房が収縮しないことにより心房内で血液が停留する場所ができそこに血栓といって血のかたまりできてしまいます。さらにそれがはがれて血管内を流れていくと脳塞栓症になったりします。心房細動は高齢になるほど増える不整脈ですが、中年のかたにも発症します。その患者のなかには睡眠時無呼吸症候群を合併していることが多く、睡眠中に無呼吸になり血圧や脈拍が大きく変動しかつ低酸素になることが心房細動を誘発していると考えます。そのような患者さんは睡眠時無呼吸症候群を治療することで発症頻度を減らすことができます。
睡眠時無呼吸症候群において、特に重症なかたは心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症の頻度が増加します。それは睡眠時無呼吸症候群によって夜間交感神経が活発化し、高血圧を誘発したり脈拍変動が強くなることに加え、血管内の酸化ストレスを増し、血管を痛めてしまい動脈硬化がすすむことや血管内で血栓ができやすくなることが考えられています。
また大きな問題として心房が収縮しないことにより心房内で血液が停留する場所ができそこに血栓といって血のかたまりできてしまいます。さらにそれがはがれて血管内を流れていくと脳塞栓症になったりします。心房細動は高齢になるほど増える不整脈ですが、中年のかたにも発症します。その患者のなかには睡眠時無呼吸症候群を合併していることが多く、睡眠中に無呼吸になり血圧や脈拍が大きく変動しかつ低酸素になることが心房細動を誘発していると考えます。そのような患者さんは睡眠時無呼吸症候群を治療することで発症頻度を減らすことができます。
睡眠時無呼吸症候群において、特に重症なかたは心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症の頻度が増加します。それは睡眠時無呼吸症候群によって夜間交感神経が活発化し、高血圧を誘発したり脈拍変動が強くなることに加え、血管内の酸化ストレスを増し、血管を痛めてしまい動脈硬化がすすむことや血管内で血栓ができやすくなることが考えられています。
いろいろな病気と睡眠時無呼吸症候群
そのほかには睡眠時無呼吸症候群の患者さんは糖尿病の合併が多いとされ、睡眠時無呼吸症候群の治療をすると糖尿病までも改善するという報告もあります。また夜間頻尿、胸やけ(逆流性食道炎)、早朝の頭痛とも関連していることがあります。
睡眠時無呼吸症候群の検査について
担当医
俵原 敬
(院長)
俵原 敬(院長)
神田 貴弘
(第二循環器内科部長)
神田 貴弘(第二循環器内科部長)
受診案内
循環器内科外来(睡眠時無呼吸外来)
※上記時間以外でも、循環器内科にて随時、診察を行っていますので、お問い合わせください。
※診療日等については、外来診療担当医表をご覧ください。
- ご予約 電話:053-401-1111(代表)
睡眠時無呼吸外来までお問い合わせください。ご予約をいただいた上での診察になります。 - 診察時間
木曜日 9時30分~11時30分(要予約)
医師による診察のあと、必要に応じて検査をおこないます。
※上記時間以外でも、循環器内科にて随時、診察を行っていますので、お問い合わせください。
※診療日等については、外来診療担当医表をご覧ください。