2025年2月
2025年2月に浜松赤十字病院にて行なわれた出来事等をお知らせします。
第3ブロック赤十字救護班研修会に参加しました
2025年2月8日(土)9日(日)、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院で開催された第3ブロック赤十字救護班研修会に当院の看護師長1名、主事1名、また指導スタッフとして2名が参加しました。
本研修は、災害派遣時に日本赤十字社救護要員行動指針に基づき活動できる日赤救護班要員の教育を目的に2009年より開始され、今回から職員の研修機会拡大等を目的に、ブロック主催実施に移行されました。
本研修は、災害派遣時に日本赤十字社救護要員行動指針に基づき活動できる日赤救護班要員の教育を目的に2009年より開始され、今回から職員の研修機会拡大等を目的に、ブロック主催実施に移行されました。
研修会には第3ブロック所属の日赤救護班要員(富山、石川、福井、長野、岐阜、静岡、愛知、三重)の受講生(医師、看護師長、看護師、薬剤師、主事)・指導スタッフ・事務局等約90名が参加しました。
研修初日
頻発化・激甚化している災害に備えて、災害現場や救護所での医療救護活動の知識を学ぶためのグループワーク、災害時における「適切な情報の収集・提供」を目的としたEMIS(広域災害救急医療情報システム)、医療従事者が診療概況の情報をリアルタイムに共有できるJ-SPEEDなどのシステム講習や治療、搬送の優先順位を決めるトリアージの演習などが行われました。
2日目
救護班として、被災地の病院支援・避難所巡回診療などを依頼された想定で総合演習が行われました。
被災地の病院支援では、災害時に体制が機能していない病院に支援するという前提で本部支援と診療支援に分かれて実技演習が行われ、診療支援では指導スタッフが傷病者役を演じ、受講生が実際にトリアージを行いました。避難所巡回診療では被災地の避難所に巡回診療を行う前提で演習が行われ、実際に診療を行いながら被災者のニーズや必要な情報の収集、資機材の準備について考え、救護活動の意義・心構えを学びました。
救護班として、被災地の病院支援・避難所巡回診療などを依頼された想定で総合演習が行われました。
被災地の病院支援では、災害時に体制が機能していない病院に支援するという前提で本部支援と診療支援に分かれて実技演習が行われ、診療支援では指導スタッフが傷病者役を演じ、受講生が実際にトリアージを行いました。避難所巡回診療では被災地の避難所に巡回診療を行う前提で演習が行われ、実際に診療を行いながら被災者のニーズや必要な情報の収集、資機材の準備について考え、救護活動の意義・心構えを学びました。
私達はこれからも一人でも多くの方のいのちと健康を守るため、今後も災害対応能力の強化に努めていきたいと思います。
中部ブロックDMAT実働訓練にDMAT1隊が参加しました
2025年2月1日(土)、三重県で開催された中部ブロックDMAT実働訓練に当院のDMAT 1隊(医師1名、看護師2名、ロジ1名)が参加しました。
阪神・淡路大震災では、初期医療体制の遅れが考えられました。平時の救急医療レベルの医療が提供されていれば救命できたと考えられる、「避けられた災害死」が500名存在した可能性があったと後に報告されています。このような「避けられた災害死」を防ぐため、平成17年4月にDMATが発足しました。
現在では現場の医療だけでなく、災害時に多くの患者さんが運ばれる被災地の病院機能を維持・拡充するため、病院の指揮下に入り病院の医療行為を支援させて頂く「病院支援」や、首都直下型、東海、東南海・南海地震など想定される大地震が発災した際に、平時の救急医療レベルを提供するため被災地の外に搬送する「広域医療搬送」など、機動性・専門性を生かした多岐にわたる医療的支援を行います。
阪神・淡路大震災では、初期医療体制の遅れが考えられました。平時の救急医療レベルの医療が提供されていれば救命できたと考えられる、「避けられた災害死」が500名存在した可能性があったと後に報告されています。このような「避けられた災害死」を防ぐため、平成17年4月にDMATが発足しました。
現在では現場の医療だけでなく、災害時に多くの患者さんが運ばれる被災地の病院機能を維持・拡充するため、病院の指揮下に入り病院の医療行為を支援させて頂く「病院支援」や、首都直下型、東海、東南海・南海地震など想定される大地震が発災した際に、平時の救急医療レベルを提供するため被災地の外に搬送する「広域医療搬送」など、機動性・専門性を生かした多岐にわたる医療的支援を行います。
今回は、南海トラフを震源とした大規模地震が発生したことに伴い、過去最大規模の想定と同様の震源分布、津波被害が生じ、伊勢志摩地域と松坂・東紀州地域では死者10,000名、重症者600名程度の被害がある想定の訓練でした。
当隊は、三重県伊勢庁舎に参集後、本部の指示により市立伊勢総合病院の病院支援の任務に就きました。現場には、現地病院スタッフだけでなく他院から派遣されたDMATメンバーも参加していました。周りは面識のない初対面の人ばかりでしたが、適切な医療を提供するためには密にコミュニケーションをとり、連携を図ることが非常に重要となります。また、いち早く情報を集めてニーズに合った行動をすることも大切です。
常日頃からこのような訓練に参加することで知識や経験を蓄え、災害時に落ち着いて適切な行動が取れるようにしています。「一人でも多くの命を救えるように」これからも精進してまいります。